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			1日目 -12月17日(金)-             
			 
			■まずはいつものTG673便でバンコクへ 
			【関西空港への道のり】 
			いつもの出発日と同様、終業後は速やかに退社する。 
			就業時間中はイレギュラーなことが起こらないことを祈り、定常・非定常業務はいつにも増して慎重に行う。また、周りの人間には、予め緊急以外の仕事を依頼しないようアナウンスしておいた。事情を知らない人は「どうせ呑みに行くんだろう」と思っているに違いない。当たらずとも遠からずだが・・・。 
			帰宅後、シャワーを浴びる時間はないが、ざっと化粧を整え(大嘘)、軽くコーヒーを飲んで18時過ぎに自宅を出発。家内に最寄りのJR駅まで送ってもらう。 
			クレジットカードで関西空港までの切符を買い、カード利用の控えをショルダーバッグに入れようとチャックを引っ張ると、途中でチャックを開ける抵抗がいきなりなくなる。 
			右手にはチャックのツマミが虚しく空中を漂っている。その姿は、先生の「この問題分かる人!」の問いかけに「は〜い!」と得意気に手を挙げてる小学生のようだ。女子高生で賑わうホームで、指先に千切れたチャックの金具を持って「は〜い!」と手を挙げてるポーズは正直恥ずかしかった・・・。 
			どうリアクションしていいか分からず、「は〜い!」と手を挙げたポーズのままオブジェのふりをしているうちに電車はやって来た。正に助け舟だ。この場合は助け電車か?兎に角定刻通り電車は出発した。 
			関西空港までは3本の電車を乗り継ぎ、3時間半ほどかかるので、車内ではイヤホンをしてジャズを聴きながら本を読む。 
			
				
				
				
					
					
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					 電車で読んだ本 
					飛行機に乗るの止めようかとマジで思った。途中で読むのを止めたけど、読むんじゃなかった・・・。 
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			姫路で新快速に乗り換えた時、「三ノ宮で人身事故があったため、遅れが出る見込み」という車内アナウンスが入る。一瞬西明石で新幹線に乗り換えることも考えたが、一時間半くらいまでの遅れなら何とか間に合うので、そのまま乗り続けることにした。 
			それより車内で読んでいた本が恐怖を煽る。飛行機に乗る前に読む本じゃないぞ。 
			そういえば今朝見たズームインの”あかさたな占い”の運勢も良くなかったし、チャックの壊れたショルダーバッグは、中の布がほつれてきて勝手に隠しポケットができてくるし、この本のせいで気分がどんどんネガティブになってくる。 
			「行くの、止めようか・・・」 
			心で葛藤を繰り返しているうち、電車は18分遅れの20:46に大阪に到着。乗る予定だった20:33発の関空快速は当然出発していて、次の20:52発の関空快速に乗り込む。 
			ウチの近辺だと、この時間は1時間に1本しか電車がないので、乗り遅れると1時間待ちなんだけどな。やっぱ都会だ。 
			
				
				
				
					
					
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					 関空快速 
					日根野で切り離しを行ってからはひとりぼっちになった 
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			満員の先頭車両に乗り込んだ関空快速は定刻通り20:52に発車。乗って来るお客さんもいるが、乗客は徐々に減って40分くらい経つと座ることができた。 
			そして日根野で切り離しを行ってからはついに車両にはひとりになった。対面シートに移り、靴を脱いで足を投げ出して到着までの15分ほどリラックスして過ごす。 
			電車は定刻通り22:02に関西空港駅に到着。 
			もうチェックインは始まっているだろう。行くのを躊躇わせた本の内容は忘れることにした。正確には思い出すたびに忘れるんだと言い聞かせただけだが・・・。 
			大事なことは忘れるのに、どうでもいいことは思い出すんだよな。 
			【関西空港にて】 
			国際線出発口の4階に上がり、TGのチェックインカウンターに行くと、案の定チェックインは始まっていた。 
			長蛇の列の最後尾に並び、結局チェックインに40分近くかかってボーディングパスを受け取る。 
			前夜座席を確認したら、当初指定した列は3席とも指定済みになっていたが、次列は3席とも空席だったため、チェックインカウンターで次列に変更してもらった。 
			チェックインカウンターのモニターには420USD(約35,000円)でビジネスクラスにアップグレードしませんかと、映し出されていた。興味はあるけど、お金がもったいないのでもちろんパス。格安航空券でこのフェアをプラスすれば総額で10万円超くらいだろうから、エコノミーの正規運賃より安くビジネスに乗れるのかな。もっとも格安航空券がこのフェアの対象なのかは知らないけど。 
			
				
				
				
					
					
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					 ボーディング・パス 
					シートチェンジの結果はいかに? 
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			ボーディングパスを受け取ったら、そのまま手荷物検査を受ける。ナイフやはさみはもちろんダメだが、今回は電気シェーバーの換わりにT字型の使い捨て髭剃りを入れている。没収されるかもしれないと思っていたが、お咎めなく通過した。液体物は、100ml以下の透明な容器で合計1リットル以内で、透明なビニール袋の中に入れた物を見せるのだが、「液体物があるから」とバックパックから出そうとすると、「ちょっとなら大丈夫ですよ」と検視すら拒否された。私がテロリストだったらどうするんだ? 
			順路に沿ってエスカレーターで3階に降りて出国。この時点で22:50。電車内でおにぎりを食べただけだが、特にお腹も空いていないので、搭乗口のある北ウィングに移動する。 
			今回の搭乗口はいつもと反対側の5番搭乗口だ。すでに多くの乗客でごった返している。と思っていたら23:40発のドーハ行きのフライトと隣り合わせだっただっただけで、ドーハ行きがボーディングを開始すると、半分近くの人が機内へ消えていった。 
			万が一のために家内に電話して遺言を残し(笑)、歯磨きをして荷物の整理を行い搭乗開始を待つ。いくら暇でも、決して墜落!の瞬間の本を読んではならない。 
			【TG673便】 
			搭乗機のTG673便は0:30が定刻だが、出発時刻は0:20に変更になっている。それに合わせてボーディング・タイムも0:00から23:50に変更されているが、時間になっても搭乗は開始されない。 
			荷物の積み遅れか、オーバーブッキングがあったのか、結局0:00ちょうどに上級会員、お子さま連れ、要介護の人等からボーディングが始まった。 
			
				
				
				
					
					
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					 TG673便 
					機材はB777-200ER(だと思う)  | 
					 
					 
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			上級会員等の搭乗の後、我々一般人(その他多数)の搭乗開始だ。              
			席も決まってるし、みんな大人なのできちんと列に並ぶのかと思いきや、おもむろに列に割り込むおっさんがいて少し凹む。お前は○国人か!と怒りたくなるが、本当に○国人だと国際問題に発展するといけないのと、出鼻を挫かれ放しなので、ここは大人しく感情を押さえる。 
			
				
				
				
					
					
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					 搭乗開始 
					飛行機に乗った瞬間にタイを感じられるのがいい  | 
					 
					 
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			機内に入り、客室乗務員からと出迎えてもらったら既にここはタイランドという気になる。 
			客:「サワディ〜・カ〜」(ワイ) 
			私:(ポッ) 
			と、いつものパターンで飛行機に乗った瞬間にタイを感じることができ、割り込みおっさんや墜落!の瞬間の本のこともすっかり忘れることができた。 
			
				
				
				
					
					
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					 キャビン
					 搭乗率は60〜70%といったところか  | 
					 
					 
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			機内に入り自分の席に着くと、当初指定していた列は真ん中が空いていて、新たに指定した列も真ん中が空いていた。私が移ったからこういう配置になったのかどうかは不明だが、無難な配分になったようだ。 
			真ん中のシートを挟んで反対側のシートには、スーツ姿の私より若い男性が座っていた。私が機内に入った時にはすでに寛いでいたので、上級会員なのか優先搭乗したのだろう。 
			詳しくは書かないが、あまり感じはよくなかった。 
			
				
				
				
					
					
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					 TG673便のAセット(勝手に命名)
					 いつものおにぎりとサンドイッチにシンハ(ガ?)・ビール  | 
					 
					 
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			搭乗開始が遅れたものの、前回の帰国便の時のように遅れて乗り込んで来る乗客もいなかったので、変更時刻よりは遅れたが、定刻よりは早い0:26にプッシュバック開始。 
			おそらく北ウィングから滑走路の南に移動して、北に向かって離陸するためか、長い時間かかって滑走路に到着。プッシュバックから20分後の0:46に離陸した。 
			今回は機外カメラで離陸までの様子が各自のモニターに映された。以前乗ったJALも同じサービスがあったが、個人的にこういうのは好きだ。 
			離陸から10分ほどしてシートベルト着用のサインが消え、ドリンクと軽食のサーブが開始される。軽食はいつものようにおにぎりとサンドイッチ2切れ。 
			客:「お飲み物はいかがですか」 
			私:「ビールをもらえますか」 
			客:「ハイネッケンとシンガがありますが」 
			私:「シンハをお願いします」 
			一応英語での会話だけど、客室乗務員の発音は明らかにシンガと言っていた。どちらが正解なんだろう?今までシンハだと思っていたけど間違いだったのか?マイペンライ。 
			
				
				
				
					
					
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					 ブランケット
					 リニュアルされて静電気がなくなった  | 
					 
					 
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			従来品の写真は撮っていないが、今回ブランケットが改善されていた。 
			今までのものはビニール袋に入っていて、取り出して掛けると静電気がバチバチして痛かった。今回はそのためにわざわざ静電気解消グッズを持って来たというのに、嬉しいような悲しいような複雑な気分になる。 
			ちなみにこの静電気解消グッズは、ペットボトルのお茶におまけで付いていたもので、しかもそのお茶は私が買ったものではないことを付け加えておこう。 
			何が言いたいかというと、タダでもらっておいて文句を言うなということ。でも一言文句を言いたいのだから仕方ない。 
			
				
				
				
					
					
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					 起床
					 ベトナム上空にさしかかったところ  | 
					 
					 
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			消灯前に2本目のシンハ(ガ?)をもらい、持ち込んだ柿の種でグイっと呑んでちょっと長めの瞬きをする。 
			【ワープ】 
			眩しい!と思って目を開けて目の前のモニターを見ると間もなくベトナム上空じゃないか。 
			宇宙戦艦ヤマトなみにワープしたようだ。(時間もワープしてたけど) 
			どうやら2時頃種子島付近でワープを開始し、5時頃ベトナム付近でワープを完了したようだ。お前が寝てただけじゃないかという、夢のない意見はしてはならない。私は宇宙戦艦ヤマト世代なのだ。マイペンライ。          
			時計を2時間戻して現地時刻の3時にセットする。この時、1台のカメラの時間も直したが、もう1台のカメラを直し忘れていて、帰宅後写真の整理に難儀した。 
			
				
				
				
					
					
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					 朝食
					 おいしいソーセージの食べ方発見  | 
					 
					 
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			朝食はいつもと同じフレンチトーストとソーセージ。いつもソーセージはひと口食べて残すのだが、配膳用のワゴンにチリソースなるものが見えたのでそれをもらい、それをソーセージにかけて食べると旨いではないか。今まで不味いという固定概念があったからそう思えたのか、ソーセージ自体が美味しくなったのか分からないが、これでビールがもう1本いける。(笑) 
			ちなみに上の写真では、メープルシロップのポーションの上にある白いパッケージに赤いトウガラシの絵のものがチリソース。TGの機内食のソーセージが不味いと思っていた諸兄、ぜひこのパッケージを見かけたらチャレンジしてもらいたい。もちろん、自己責任ではあるが。 
			さて間もなく着陸だ。コックピットで何か起こってないだろうか?気になる・・・。 
			 
            本日の歩数 
            歩数:2,723歩、EX歩数:685歩、消費Cal:94Kcal、距離:1.80km 
			 
				
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