-まえがき-
●いきさつ
それは今年の2月頃だったと思う。ANAのマイレージクラブのキャンペーンに海外ツアーを3月末までに申し込み、ANA SKYコイン(以下コイン)で支払うとその利用分の30%(最大30,000コイン)をバックするというものがあった。当初プライオリティ・ポイント(以下PP)の効率が悪いから食指が伸びなかったけど、航空券+ホテルの旅作も対象ということで、いろいろ調べてみることにした。ちなみに旅行を9月(だったかな?)までに終えるという条件である。
旅作は金銭的にホテル代が浮くくらい割安なのだが、獲得マイルとPPがエコノミークラスだと区間基本マイルの30〜70%、ビジネスクラスでも70%しか付かない。ところが面白いもので、中間のプレミアムエコノミークラス(以下PY)だと予約クラスはEで100%付与されるとのこと。これを利用する路線を検討する。
行き先としてはPPの路線倍率が1.5倍の東南アジアが狙い目で、シンガポール、ジャカルタを候補にしていたけど、行きたいと思っていたシドニーも路線倍率が1.5倍で、PP効率が良いことからシドニーに決定する。
日程は9月の三連休に有給休暇を絡めて9/17-21とする。路線はシドニー便は深夜発、早朝着と国内での時間効率が悪いため、PPとマイル稼ぎのため那覇発着にする。別途那覇までの航空券を買う必要があるけど、国内区間もクラス・運賃倍率が100%で大量にPP、マイルを稼くことができる。行きたかったシドニーとPP効率が良いことが決め手である。
●ツアーの予約 ※OKA:那覇空港、HND:羽田空港、SYD:シドニー・キングスフォードスミス空港
ホテルのグレードや立地によって値段が異なり、そもそもシドニーはホテル代が日本以上に高い。今回は観光でほとんど外出するからホテルは寝るだけなので立地にこだわり、最安より8千円ほど高いけどパーク・レジス・シティ・センター(Park Regis City Centre)(以下パーク・レジス)をチョイスする。
3/27に上記のホテルと以下のフライトで予約を入れる。ちなみに4月から燃油サーチャージが無くなり、更に30%コインバックのキャンペーンを延長ということで、4月になって再度チェックしたけど総額に変わりはなかった(謎)。
【往路】9/17 OKA 16:30 (NH472) 19:00 HND 22:10 (NH879) +1 08:30 SYD
【復路】9/20 SYD 20:55 (NH880) +1 05:25 HND 08:40 (NH647) 11:15 OKA
支払いはまず100,000マイルをコインに移行して、不足分の5万円余りはカード払いとした。
100,000マイル+5万円余りはコスパ的に微妙に思えるけど、PYで旅行ができて30,000コイン(=3万円)、18,524PPと約24,000マイルとのトレードと考えると、差し引き76,000マイルと2万円余りだからそこそこお得と思える。
●航空券の予約 ※TAK:高松空港
ツアーはPP効率を考えて那覇発着にしているので、那覇往復の航空券が必要になる。
那覇へは神戸、伊丹、関空と高松が候補になるが、春先のYouは何しに沖縄へ?で利用した便が時間的に良く、空港までの移動費を含めたトータルバランスで高松発着とした。
三連休の初日ということでプレミアム旅割28は設定されず、弾丸で行くバンコク、ホテル満喫旅の最中の7/17にプレミアム株主優待割引で予約を入れ(最少株主ではあるが一応ANAの株主)、翌18日に\23,750の支払処理を行う。
復路はプレミアム旅割28が設定されているので、9/21に\21,000で予約、支払いを行い、以下のフライトが確定する。
9/17 TAK 11:30 (NH1621) 13:35 OKA
9/21 OKA 14:15 (NH1622) 16:05 TAK
●両替え
両替えは弾丸で行くバンコク、ホテル満喫旅の時に日本円→タイバーツ→オーストラリアドル(以下AUD)で400AUDを手に入れる。物価の高いオーストラリアでどれくらい必要なのか不明だが、基本的にカード社会なので支払いなりキャッシングなりでしのぐことにする。ちなみにこの頃は円安に振れていたので80.699円/AUDで、レート的にはイマイチであった。
●プランニング
シドニーには午前到着、夜出発ということで、正味ほぼ三日観光に使える。
行きたい場所は世界遺産のブルーマウンテンズ、定番の世界文化遺産のオペラハウス、ザ・ロックス、アーガイル・カット、ハーバーブリッジ、ザ・ギャップ、あとは動物園でコアラとカンガルーは見ておきたい。
ブルーマウンテンズではシーニックワールドの3つの乗り物と唯一スリーシスターズのところに行けるジャイアントステアに行きたい。世界三大がっかりと言われるブリュッセルの小便小僧、シンガポールのマーライオン、コペンハーゲンの人魚姫像は制覇したが、別説ではオペラハウスとローマのトレビの泉と真実の口、ドイツのライン川のローレライが世界三大がっかりとされているので、世界三大がっかりマニア(だったのか?)としては見ないわけにはいかない(笑)。
一方、シドニーにはOpalカードというSuicaやICOCAのような交通カードがあり、鉄道、フェリー、バス、ライトレールといった公共交通機関に使うことができる。物価の高いシドニーにあって、このOpalカードにはいろいろな特典がある。最も有効な特典は一日の上限金額が月〜土曜は15AUD(\1,200)、日曜は2.5AUD(\200)で、それ以降は無料で乗り放題となる(空港線は除く)。また、月曜から起算して8区間乗ればそれ以降無料という特典もあったが、これは直前の9/5にルール変更があった模様。そのOpalカードを有効に使って上記の観光地を回ろうと思う。
●出発直前
オーストラリアにはETAS(Electric Travel Authority System)という電子旅行許可システムがあり、事前に取得しておかなければ飛行機に乗ることもできない。アメリカのESTA(電子渡航認証システム)と同じ仕組みかな。
ETASはまともに取得すれば20AUD(\1,600)かかるけど、なぜか代理店を利用すると安く取得できる。私が選択したのはトラベルドンキーというところで、何がしかのツアーを利用すれば5AUD(\400)で取得できる。プランニングにあるワイルド・ライフ・シドニー動物園とシー・ライフ・シドニー水族館のコンビネーション2チケットと一緒に購入する。コンビネーション2チケットは個別に買えば各40AUD(\3,200)と高額であるが、両者で54AUDとなる。8/28に申し込みを行い、後日の引落し額は59UD×78.622で\4,638であった。
ツアーとはいえプレミアムエコノミーなので予約クラスはEで、ビジネスクラスへのアップグレードが可能である。10ポイントのアップグレードポイントを使って復路のアップグレードをリクエストしていたところ、9/3にアップグレード完了のメールが届く。これで帰りはゆっくり横になって帰ることができる。
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