まずはシームテープの位置を確認。
A1とA2は補強生地の三角になった部分のみなので20cmほど。BとCはタープの短辺を縫い合わせた場所なので、カタログ値によると4.4mある。
ちなみに今回の補修するタープは写真のモデルではなく、スノーピークのヘビータープ・フラッグシップ(TP-201)という、およそ四半世紀前の20世紀に製造されたものである(笑)。
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用意するものはアイロンと当て布(手拭いやハンカチ等、綿素材)、タープの下に敷くアイロン台等。
アイロンの温度は低温。私の場合、できるだけ低い温度で試してみて、徐々に温度を上げていったが、保温に近い低温で確認しながら作業する方が失敗の可能性は低いと思う。
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一番苦労するのが”作業する場所”かもしれない。
長さが4.4mあるので、5mくらいの長さと1mほどの幅が必要。我が家の場合はLDKと二間続きの座敷がその条件にあてはまるが、どちらも物置状態なので、その片付けから始めなければならない。これが一番大変だった(笑)。
一番上の写真のB。
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BのBefore。
直線部分であまり力がかからないせいか、多少浮いていたりして空気が入っている場所がある。この状況はCも同じ。
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BのAfter。きれいに再圧着できた。(自画自賛)
前述の通り、できるだけ低温でアイロンを軽く押し当てて前後に往復させ、圧着状態を確認しながら作業を行った。
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A1のBefore。
メインポールのグロメットを補強している箇所で、力がかかってシームテープも重なり合っている場所。
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A1のAfter。
こちらもきれいに再圧着できた。
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一番状態がひどかったA2のBefore。シームテープがめくれて剥がれかけている。
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A2のAfter。
さすがにここだけは張り替えか?と思っていたけど、写真のようにきれいに再圧着できた。
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今回のメンテナンスでどれだけシームテープが持つか不明だけど、少しは延命できたのでは?と期待している。
我が家のキャンプ道具は年寄りが多いのけど、古いものほど壊れない傾向にある。特に幕帯は昔のものほど加水分解し難いように思える。このタープの生地はナイロンで、最近のものはポリエステルが多く使われていて、加水分解の主因である吸水、吸湿、速乾といった条件では後者(最近のもの)の方が優位なんだよね。このあたは専門家じゃないので、経験則だけどこのタープも今のところべたつきはまったくない。
余談だけど、今回使った写真の大半がウルトラセブンに見えてしまうのは私だけだろうか?(笑)
※本サイトは素人が行った備忘録なので、きちんとした補修を行いたい方は、他の有用なサイトを参考にしてください。
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