イメージキャラの「たいようくん」です

 

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単火熾し術

炭火や薪に火を点ける方法は、トーチや着火材、ファイヤースターターなど専用の道具や材料を使うやり方もありますが、今回ご紹介する方法は、我が家の身近なものを使って簡単に火熾しする方法です。

基本的には火点きの良い点火材を用い、徐々に火を大きくしていくことです。


【用意するもの】

◆ティッシュペーパー・・・2〜3枚

◆松ぼっくり(笠が開いてよく乾いたもの)・・・10個くらい

◆消し炭(炭熾しの場合)・・・適量

【道具】

◆着火マン、ライター等

◆うちわ

◆火ばし


 

ティッシュペーパーと松ぼっくり

まずは焚火台やBBQコンロなどの底に、ティッシュペーパーと松ぼっくりを入れます。

よく点火材に新聞紙を使いますが、新聞紙は燃やすと灰が飛び回ってしまいます。ところがティッシュペーパーは空気層を含むためか、火を点けると溶けるように燃え尽きるので、灰はほとんど出ません。

また、松ぼっくりは笠が開いているほど表面積が大きいため着火性が良く、松やにを含むためか持久力があって、かつ火力もあります。


ティッシュペーパーに着火

着火マンなどでティッシュペーパーに火を点けます。

この時うちわで軽く風を送ってやると、簡単に松ぼっくりに火が移ります。

ティッシュペーパーがない場合は、少し時間がかかりますが松ぼっくりに直接点火してもいいです。また、ティッシュペーパーの代わりに点火材として枯れた松葉も使えます。

松ぼっくりがない場合は、杉の落ち葉や乾いた小枝、薪にナイフや鉈でうろこ状にしたもので代用できます。

注意してほしいのは、乾燥が足りない松ぼっくりは煙が出ます。これは薪や炭にも言えることです。足し炭や次にくべる薪は焚火台の下などに置いておくといいでしょう。特に備長炭は吸水しやすいので、いきなり火に入れると含んだ水分が水蒸気となって爆裂することがあるので、火に入れる前にはよく乾燥させておく方がいいでしょう。


消し炭を入れます

松ぼっくりに火が点いたら、前に使った炭を消し炭にしたものを入れます。

ここではうちわで強い風を送り、一気に消し炭に火を点けます。

消し炭がない場合は、小さい炭を徐々に加えていきます。同じ体積でも表面積の大きなものの方が火が点き易くなります。ただし、炭を大量に入れると酸素不足になるので、炭は少しずつ加えていきます。

炭が乾いていないと爆(は)ぜるので、この状態の時に炭を回り置き、乾かせておくといいでしょう。


炭を入れます

消し炭に火が移ると炭を加えます。これもいきなり大きな炭を入れるのではなく、小ぶりな炭→中くらいの炭→大きな炭 と入れていくといいでしょう。

ここでもうちわで強い風を送ります。炭と炭の間には空気が通るようにしておかないと、うちわで扇ぐのを止めると火が消えてしまうので注意してください。文章では伝え難いのですが、「パタパタ」と扇ぐのではなく、「ブァ、ブァ」と、一度に大量の空気を送り込む方が火移りが良いようです。

 


炭が熾りました

点火から約15分で左の写真のようになります。空気の通り道があることと、

中心部の消し炭が真っ赤になっているのもお分かりいただけると思います。

ティッシュペーパー、松ぼっくり、消し炭の役割りをランナーで例えるなら、それぞれ「短距離」、「中距離」、「長距離」ランナーといえるでしょう。この役割りを理解していただければ、他にも代用品が身近にあると思います。

また、この役割りは焚き火をする時も同じことなので、トーチや着火材がなくても火熾しができる技術を身に付けておくと、いざという時に役立つかもしれませんよ。

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