イメージキャラの「たいようくん」です

 

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ングルストーブ比較テスト

現在キャンプなどアウトドアではホワイトガソリンとガスのストーブやランタンが主流ですが、ペトロマックスのラピッドランタンを手に入れて以来、ケロシン(灯油)燃料のストーブに興味をもっていました。愛読書のBE−PALに掲載されていた武井バーナーの広告も昔から気になっていたこともあり、ペトロマックスによって火がついた・・・といっても過言ではありません。(笑)

あの植村直己さんが極寒の地で使用いていたのもケロシンストーブであったこと(消息を絶ったマッキンリーにはMSRを持って行ったそうです・・・)や、オプティマスやスベア、マナスルなどといったケロシンストーブの独特のフォルムに魅せられたこともあり、購入計画(小遣いを貯める?)を立てていましたが、あることで武井バーナーに直接メールで連絡をとったところ誠意を感じられる返事をいただき、同社のパープルストーブ301Aセットを購入しました。

そのケロシンストーブの実力がいかなるものか、ポピュラーなホワイトガソリンとガスのストーブと比較してみることにしました。

使用される人のスタイルやイニシャルコスト、ランニングコストなど、客観的に評価するための参考にしていただければと思います。

※このテストは個人的に行なったテストであり、公平にテストを行なったつもりではありますが、計測器や気象など諸々の条件によりメーカーの結果とは異なります。また、この結果を保証することはできませんので、あくまでも参考としてご覧下さい。


左からギガパワーストーブ”地”、パープルストーブ301、スポーツスター502-700

スノーピーク・ギガパワーストーブ”地”

¥3,900〜

武井ストーブ・パープルストーブ301

¥18,000

コールマン・スポーツスター502-700

¥7,500(現行品502A-700J)

★組立時間比較

下の写真から点火できる状態までの組立時間を計測しました。

19秒

本体をガスカートリッジにセットして、五徳にウィンドスクリーンをセットします。

20秒

バーナーカバー、内・外ホヤ、風防、五徳、調整ハンドルをセットします。

0秒

ケースから出せばそれで終わりです。はい...

★着火時間比較

プレヒート、時間を計測しました。

0秒

バルブを開けて火を点ければ完了。

2分41秒

50回ポンピングして予熱器に火を点け、2分間プレヒートしてから点火します。プレヒート中も50回くらいポンピングします。

44秒

30回ポンピングして点火します。炎が安定するまで20回ポンピングを追加しました。

★炎の形状比較

全開状態の炎の形状です。写真では分かりにくいので、感想を入れています。

ヒート部から出てくる炎の形状が最も大きく、ノズルが小径なため炎の径が小さく中央に集中している。

燃焼音は最も大きい。

内ホヤの頂部に穴があり、外ホヤの4層の穴から気化された燃料が吹き出る仕組み。穴の数が多いため、1つ1つの炎は小さい。

燃焼音は最も静か。

波型形状のバーナーリングの隙間からガスが噴出される仕組み。最も炎の径が最も大きく、五徳までの距離もあるため熱ロスが大きそう。

燃焼音は3つの中間。

★火力比較

外気温6℃、水温10℃の条件で1リットルの水が沸騰するまでの時間を測定。

鍋に温度計を入れていたため蓋に隙間が空いていたこと、アルミより熱伝導率が低いステンレス製の鍋を使用したため、メーカー公表値より悪い結果になっていると思います。

ちなみに、コールマンのツーバーナー#414は沸騰まで6分55秒要しました。

6分15秒

炎が中央に集中していることと、ウィンドスクリーンとの相乗効果で最も早く沸騰しました。

7分41秒

こちらも風防と鍋の隙間が比較的狭く、”地”に迫るタイムで沸騰しました。加圧状態によってはもう少し好タイムが出ていたかも・・・

10分38秒

見た目の火力が最も小さく感じられ、五徳との隙間も大きいためこの結果は仕方ないと感じました。

★燃費比較

全開状態で30分間燃焼し、その前後の重量差で燃料の消費量を計算しました。

消費量:58g

燃料費:110.73円

※ギガパワー250ガス(220g420円)使用時

消費量:36g(比重0.8として45cc)

燃料費:1.62円

※白灯油1g(36円)使用時

消費量:60g(比重0.75として80cc)

燃料費:39.60円

※純正ホワイトガソリン4g(1,980円)使用時

メーカー公表値では210g/hということで、論理値は105gで200.45円になります。

メーカーの公表値では満タン(1.2g)で5時間燃焼可能ということで、論理値は120ccで4.32円になります。

現行品(502A-700J)メーカーの公表値では満タン(520cc)で1.45〜3時間燃焼可能ということで、全開での論理値は179ccで88.76円になります。

【感想】

■ガスストーブ

携帯性・着火性・火力・イニシャルコストに優れ、ランニングコストの高さと燃焼音の大きさという短所があります。

我が家ではコーヒーを入れる時など、気軽に短時間ですむ時に使用しています。

■ケロシンストーブ

ランニングコストが最大のメリットですが、真鍮(メッキ?)の美しさや組み立て、プレヒートといった手間を楽しむという面もあります。ただ、組み立てやプレヒートを「面倒」と考えるかどうかでその賛否が分かれそうです。

我が家では今後メインバーナーとして使用していこうと思っています。サブバーナーとしてマナスルを購入したいのですが・・・

■ホワイトガソリンストーブ

すべてにおいて及第点ですが、特徴がないという感じを受けました。火力はツーバーナーのサブバーナーと同等でしょうか。

今までキャンプで使用したことはありませんが、当面サブバーナーとして使おうと思っています。

 

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